肝斑(かんぱん): 血管との関連 (日本語)

  • 肝斑は、エストロゲンの分泌が多いときに発生しやすいしみであると特徴付けられます。
  • 組織学的にみると、表皮におけるメラニンが増えている状態であるといえます。
  • 臨床的にみると、肝斑と、赤みや毛細血管拡張の症状が同時にみられることもあるという報告があります。これは、通常の皮膚と比較した場合に、毛細血管の数が増加している状態ともいえます。
  • また、このとき毛細血管の数は色素沈着の度合いと相関しているという報告があります。

参 考文献: Kang YK. Clinical Manifestation of Melasma and Vascular Change. Ancillary Meeting on Pigment Cell Research. World Congress of Dermatology (WCD). Seoul, South Korea English Français

肝斑 かんぱん (日本語)

Melasma 肝斑とは?

  • 肝斑は、顔、特にほお、上唇、鼻、あごの部分に対称にあらわれる薄茶色のしみで、出産年齢の女性によく現れるといわれています。
  • 肝斑の色は日光にあたることにより濃くなります。
  • 肝斑は妊娠中及びピルの服用中に発生する傾向があります。
  • 肝斑は妊娠終了後またはピルの使用の中止後に消えることもありますが、そのまま残る傾向にあります。

治療法

  • 以下の治療法が組み合わされて行われます。
  1. 肝斑を引き起こす要因の除去 (ピルの使用中止等)をします。
  2. 日焼け止め製品を定期的に使い、日光にあたることを出来るだけ避けます。これにより、さらに濃くなることを防ぎます。
  • 医薬品を用いて治療することもあります。治療は通常数ヶ月かかります。
  • 肝斑をメークによって隠すことも出来ます

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ハイドロキノン (日本語)

  • ハイドロキノンは皮膚の漂白剤として世界で最も頻繁に使われています。メラニン生成を阻害することによって、穏やかに皮膚を漂白する作用があるといわれています。
  • 2% までの濃度の処方が、通常のホワイトニングを目的として、FDAにより許可されています。これらはアメリカ合衆国で、店頭にて購入できます。2%を超える 濃度のものは処方箋が必要で、Melasma等の色素沈着異常の治療のみに用いられ、通常のホワイトニングに用いることは許可されていません。
  • ハイドロキノンに特定の化学物質を添加することにより、皮膚の漂白効果を劇的に向上させるといわれています。濃い色の皮膚を明るい色にさせることもあります。下記の処方はそのよい例です。
  1. クリグマンによる処方
  2. 修正されたクリグマンによる処方
  3. パタックによる処方
  4. ハイドロキノン+α-ヒドロキシ酸
  5. ハイドロキノン + コウジ酸 + グリコール酸

参考文献

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