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尋常性ざ瘡(にきび、ざ瘡)(日本語)
lundi, janvier 21st, 2013尋常性ざ瘡(にきび、ざ瘡) にきびの原因は? に きびを引き起こす原因とされる説のひとつに、男性ホルモンの増加が挙げられます。思春期に男性ホルモン(テストストロン)の量が増加すると、人によっては 皮脂が過剰に分泌されることがあります。なぜ、個人によって皮脂腺から分泌される皮脂量が異なるのか、その原因は分かっていません。過剰な皮脂分泌が起こ ると、皮脂腺が詰まり、黒面皰や白面皰といった面皰(めんぽう)が出現します。大抵の場合、ここから更に悪化しますが、この症状のままで治まる場合もあり ます。 皮 脂の下と毛包の奥に潜む細菌が、皮脂を分解することによって特定の物質が皮膚の上に生成されます。この物質が、毛包周辺の皮膚に炎症を起し、にきびを引き 起こします。悪化すると、にきびの中に膿が溜まり始め(膿疱)、大きく痛みを伴った腫れ物(結節、嚢胞)に発展し、症状が引いた後も瘢痕が残ります。瘢痕 は、凹んでいたり、くぼんでいたり、または、腫れていたり固かったりします。 誤った考え方? 「チョコレートや脂質が多い食べ物はにきびの原因」この考え方には、様々な見解がなされています。ひとつ言えるのは、にきびは毛包の脂によって引き起こされる疾患であり、摂取する食物が直接の原因ではないということです。 「日光に当たるとにきびの治りが早くなる」現在のところそれを立証する科学的根拠はありません。 「洗顔を怠るとにきびは悪化する」顔面の汚れはにきびの直接的な原因にはなりません。 「活発な性行動はにきびを引き起こす」この考えは間違いです! 「自慰行為(マスターベーション)はにきびを引き起こす」誤った考えです! にきびを発症したら? 早い段階で医師に相談してください。酷く悪化する前に適切な処置を受けることで、見た目を改善し、永久瘢痕化するのを防ぐことが可能です。 にきびの治療法は? a. 局所薬 軽 症の場合は、局所薬で十分です。局所薬には、硫黄、レゾルシノール製剤、過酸化ベンゾイルを含んだ製剤や、抗生剤(エリスロマイシン、クリンダマイシンゲ ルまたはローション)、ビタミンA配合クリームまたはゲル(アダパレン、トレチノイン)などがあります。これらの局所薬を使用することによって、一時的に 皮膚が赤くなり乾燥することがあります。副作用による炎症、乾燥が重い場合は、医師にご相談ください。 b. 経口薬 炎症したにきびが多数ある場合、局所薬では不十分なことがあります。その場合は、エリスロマイシン、ドキシサイクリン、ミノサイクリンなどの抗生物質が錠剤で処方されます。 抗生物質の種類に関わらず、症状によっては、数ヶ月に渡って服用するケースもあります。 c. 重症のケース 上記治療法に反応しないほど重症の場合、また、重症の結節を伴ったにきびの場合、イソトレチノインが処方されることがあります。有効性が高く、副作用も指摘されているお薬です。妊娠中の女性が服用すると胎児に深刻な障害が発生することがあります。 ダイエットをするとにきびは悪化する? ダイエットとにきびの関連性を示した科学的根拠は、今のところ存在しません。大抵の患者において、食事制限は必要ありません。 正しい洗顔法は? 水と低刺激性石鹸または薬用クレンジングで顔を洗い、表面の脂を落とします。刺激が強いクレンジングは使用しないでください。強く洗っても、にきびが消えるわけではありません。 にきびはつぶしてもいいの? に きびをつぶしたり搾り出したりする行為は、おすすめしません。白にきびを優しく搾り出し中の膿を取り出すことはありますが、芯が深い場合のにきびには逆効 果になります。中身を搾り出すのに結構な力を要する場合は、搾り出すという行為は避けてください。刺激物が周りの健康な皮膚にまで影響(皮膚炎症)を及ぼ し、更に大きく治りにくいにきびに発展する恐れがあります。 にきびは隠せる? ノンコメドジェニック・コンシーラーで隠すことはできますが、量は控えめにしてください(ノンコメドジェニック=コメドの形成を抑える)。帰宅後など使用する必要がもうない場合は、すぐに洗い落としてください。 にきびの上に化粧品や日焼け止めを塗っても大丈夫? 油分が多い化粧品は、にきびを悪化させます。水溶性でオイルフリーのノンコメドジェニック化粧品をご使用ください。化粧品を選ぶ際は、店員に相談してみてください。 に きびは、毛包の中および皮脂腺(毛包の中にあり皮脂を分泌する腺)を含む周辺に発生します。皮脂腺は身体中の皮膚に存在しますが、にきびが形成されるの は、顔・胸・背の部分のみです。皮脂腺から分泌される油分は皮脂と呼ばれており、思春期にその分泌活動が活発になります。にきびは思春期にできるものが主 ですが、20代・30代で初めてできることもあります。 © 2009 クリストフスー (Christophe HSU) […]