色素沈着、色素沈着過剰症と解決策
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4-ヒドロキシアニソールとトレチノイン (日本語)
dimanche, avril 14th, 2013トレチノイン0.01%を4-OHAと併用することで、4-OHAの皮膚脱色効果を最大限に引き出すことができることは、幾つかの論文で実証されています。 こ の2つの薬剤の併用は、皮膚を脱色させる効能に優れており、肝斑(老年性黒子)の治療薬としても使われています。肝斑は、脱色剤に対してあまり反応を示さ ず治療が困難ですが、この薬剤の併用が最も高い効果を出しています。4-OHAとトレチノインの併用は、白斑周辺の正常な皮膚も脱色する傾向があります。 そのため、白斑が多い患者の場合は、ベノクインの代用薬として使用することも可能です。 4-OHAとトレチノインの併用薬が、美白目的のために正常な皮膚に使用できるか否かの研究は、詳しく行われていません。 そのため、不均一な脱色などの副作用が起こる可能性は否定できません。 4-OHAとトレチノインの併用薬は、毎日1~2回病変部分のみに使用し、周辺の正常な皮膚への適用は避けてください。肝斑の色が薄くなるまでには、数週間を要します。また、再発を防ぐために、その後も使用を続ける必要があります。 Qスイッチルビーレーザーも、肝斑の治療法として用いられています。 参考文献 © 2009 English Français Português Tagalog русский язык Deutsch 中文–漢語 Italiano Español
4-ヒドロキシアニソール(4-OHA)(日本語)
dimanche, avril 14th, 20134-OHAは、適度に有効な脱色剤として、肝斑やシミなどの色素過剰症の治療薬として使われています。 4-OHAは、メラニンを生成する細胞の数を減らすことで、かなりの程度まで皮膚を脱色させることができます。 副作用として皮膚のかぶれなどの症状が出る場合がありますので、注意して使用してください。 不 均一な脱色は通常起こりません。4-OHA製品は、毎日1~2回の使用を3~4週間続けることで、効果が現れてきます。効果のピークは、使用から6~8週 間後です。その後は、使用頻度を週1~2回に減らし、脱色の効果を維持させていきます。トレチノインと併用することで4-OHAの効果が最大限に発揮され ます。 参考文献 © 2009 English Français Português Tagalog русский язык Deutsch 中文–漢語 Italiano Español
そばかす(雀卵斑)(日本語)
dimanche, avril 14th, 2013そばかすとは何か? そばかすとは、直径5ミリメートル以下の灰褐色の斑点です。 幼少時に出現し、特に色白の方に多く見られます。 主に顔面に症状が出現し、日光暴露とともに斑点の色が濃くなります。 色素細胞にあるメラニンの増加が原因で起こります。色素細胞の数には変化ありません。 そばかす そばかすの治療法は? 日光暴露を避けることで色素沈着の量を減らすことができます。 日光暴露を可能な限り避け、日焼け止めを日常的に使用することをお勧めします。 日焼け止めは、SPF値(日焼け防止指数)が15以上のものを使用してください。 カモフラージュメイクを使用することも可能です。 時折ケミカルピーリングやレーザーアブレーションで効果が出る場合もあります。 © 2009 English Français Italiano Tagalog русский язык Deutsch 中文–漢語 Español Português
炎症後色素沈着 (日本語)
dimanche, avril 14th, 2013炎症後色素沈着とは何か? 炎症後色素沈着は、炎症が治まった後に皮膚が変色してしまう症状を指します。 外傷、皮膚感染症、湿疹(皮膚炎)、薬物反応の後などに症状が出ることがあります。 肌の色が濃いほど、沈着する色素の色が濃く、期間も長引きます。 色素沈着は、時間の経過とともに徐々に薄くなる傾向があります。 炎症後色素沈着(皮膚炎後) 炎症後色素沈着の治療法は? 通常、数ヵ月後に色素沈着は消えます。 病変への更なる外傷は避けてください。例)摩擦、日光暴露 色素過剰の場合、ハイドロキノンなどが含まれた漂白剤が適用されます。ハイドロキノン単独では、あまり効果はありません。ビタミンA誘導体が含まれたクリームは、炎症を引き起こし、症状を悪化させる場合があるので、推奨しません。 参考文献 © 2009 English Español Tagalog Français русский язык Deutsch 中文–漢語 Português Italiano
日光性黒子 (日本語)
dimanche, avril 14th, 2013日光性黒子とは何か? 日光性黒子は、直径約1センチ大の茶色い色素斑で、主に顔面や手背に出現します。 長時間の日光暴露が日光性黒子の原因です。 40歳以上の方、特に屋外での作業が多かった方によく見られます。 日光性黒子の治療法は? 日光暴露を避け、日焼け止めを使用してください。 局所療法として、以下のお薬が挙げられます。 4-メトキシフェノール(濃度2%)(ハイドロキノンは効果がありません)を1日おきに適用。 レチノイン酸(濃度0.025%)を1日おきに適用。 次に挙げる破壊的療法も効果があります。 液体窒素の適用 Nd-YAGレーザー或いはIPL治療 ケミカルピーリングで病変を取り除く © 2009 クリストフスー (Christophe HSU) – 皮膚科医. ジュネーブ、スイス 全国皮膚センター (National Skin Centre). シンガポール 日本語訳:白 富美 はじめに English Français Italiano Tagalog русский язык Deutsch 中文–漢語 Español Português
特発性滴状低メラニン症 (Idiopathic Guttate Hypomelanosis) (IGH) (日本語)
samedi, décembre 8th, 2012特発性滴状低メラニン症(Idiopathic Guttate Hypomelanosis = IGH)とは? 症状として、直径約5mm程度の陶白色の斑点が皮膚にまばらに出現します。 日光に暴露される部位、特に前腕やすねに斑点が集中します。 斑点は変化を伴わず、成長(拡大)することもありません。 斑点に生える毛には影響はありません。 治療の必要はありません。見た目上の問題から、凍結療法やカルシニューリン阻害剤を含んだクリームを使用することがあります。 特発性滴状低メラニン症(Idiopathic Guttate Hypomelanosis = IGH) 特発性滴状低メラニン症(IGH)と白斑の違いは? 白斑は、左右対称に出現する場合が多くあります。 白斑は乳白色をしており、通常の皮膚との境目が不明瞭です。 白斑の斑点は、成長(拡大)する傾向が見られます。 白斑に生える毛は影響を受けるため、白くなります。 *特発性滴状メラニン減少症, 特発性滴状のメラニン欠乏症, 特発性滴状色素減少症 © 2009 クリストフスー (Christophe HSU) – 皮膚科医. ジュネーブ、スイス 全国皮膚センター (National Skin Centre). シンガポール 日本語訳:白 富美 はじめに English Français Italiano Español Deutsch Português русский язык Tagalog
白斑 (日本語)
dimanche, octobre 14th, 2012白斑 白斑とは何か。 白斑は、皮膚に白い斑点や斑模様が生じる皮膚疾患です。 原因は、肌の色を作り上げるメラニン色素細胞の欠失によるものです。色素細胞(メラノサイト)が破壊されメラニンが生成できなくなったときに起こります。 白斑は、伝染病ではありません。 以下の部位によく発症します: 骨ばった部位―手の甲、手の指、肘、膝。 身体開口部―目・口・鼻の周り。 身体の付け根部分―脇、股間。 その他―脚、手首、乳首、性器。 白斑は、切り傷または火傷などの外傷部位にも発生する場合があります。 白斑が生じた部位に生える毛も白くなる場合があります。 白斑の原因は? 白斑の原因はわかっていません。 しかし、白斑を発生する患者の中には、以下の疾患に罹患しているケースが多く見られます: 糖尿病 甲状腺疾患 その他自己免疫疾患。 白斑(肘) 白斑は治療できますか? はい、できます。幾つかの治療法がありますが、その効果は罹患部位および患者によって異なります。 化学物質によっては、皮膚の色素細胞を破壊して白斑のような症状を引き起こすものもあります。そのような化学物質への接触は避けることが重要です。美白用クリームの中に、そのような化学物質が含まれている場合があります。 白斑の治療方法は?: 副腎皮質ステロイド・クリーム 患者によっては、強めの副腎皮質ステロイド・クリームが効果的な場合があります。 副作用を防ぐために、定期的に医師に診てもらう必要があります。 ソラレン光化学療法(PUVA療法) PUVA療法は、光感作薬ソラレン(Psoralen)と紫外線A波(UVA)を一緒に使う光化学療法です。頭文字をとりPUVA療法と呼ばれています。 ソラレンは、太陽光の一部であるUVAに対して、皮膚を一時的に敏感にさせます。 ソラレンは、ローションまたは錠剤で使用することが可能です。 ローション使用後にUVA暴露を併用する治療法は、外用PUVAと呼ばれています。 錠剤を使用する場合は、内服PUVAと呼ばれます。 一般的には、部分的白斑の治療には、外用PUVAが用いられます。 PUVA療法は、効果を最大に引き出すために、1年もしくはそれ以上の治療期間を必要とします。 徹底した医師の管理が必要です。 太陽光に含まれるUVAの線量は毎日変動するため、ソラレン・ローション使用後に太陽光暴露を行う方法は、信頼性に欠けるだけでなく、危険が伴います。医師の指導の下、UVAの人工光源を使用する方法が、より好まれます。 カモフラージュ化粧品 化粧品によっては、とてもよく肌の色になじむものもあり、特に、顔や手の甲の白斑を隠すのに最適な製品もあります。 太陽光を必要としない肌色着色作用のある化学物質(ジヒドロキシアセトン)も白斑を隠すのに便利です。 日焼け止め 白斑部位は、肌を守る色素が欠乏しているため、日焼けに対して非常に敏感です。 太陽光に暴露される白斑部位に、SPF値が高くスペクトル(周波数)が広い日焼け止めを使用することをお勧めします。 © 2009 クリストフスー (Christophe HSU) – 皮膚科医. ジュネーブ、スイス 全国皮膚センター (National Skin Centre). シンガポール […]
肝斑(かんぱん)の治療法 (日本語)
samedi, mai 26th, 2012肝斑は依然として、根治の難しい慢性の色素斑です。様々な治療法に関する研究が行われていますが、多くの場合に再発が認められます。根治を目指すのではなく、うまくコントロールすることを目指すことがポイントであるといえるでしょう。 肝斑の色を薄くするために、Q-スイッチレーザー、フラクショナルレーザー、IPLレーザーなどのレーザー治療が試みられていますが、その効果は確実ではなく、炎症後色素沈着等の問題を引き起こす可能性があります。 基 本的な治療法として、ハイドロキノンを含んだクリームの外用が続いています。ハイドロキノンはその発癌性の懸念により、まだ議論が続いている成分です。そ のため、アルブチンやN-アセチルグルコサミン等の代替成分を探す研究が活発となりました。しかし、ハイドロキノンほどメラニンの合成を抑制する効能をも つ代替成分はまだ見つかっていません。 参考文献: Goh BK. The Science Behind Pigmentary Disorders. NSC Dermatology Update 2012, Singapour © 2009 English Français
肝斑(かんぱん):原因と特徴、紫外線の影響 (日本語)
lundi, mai 21st, 2012肝斑は英語でmelasmaといいます。これはギリシャ語の黒を意味するmelasに語源があります。 肝斑の病因学的考察 肝斑のはっきりとした原因はまだ分かっていませんが、次を含むいくつかの要因が影響をしているといわれています。 紫外線 (UV) 遺伝的要因 甲状腺障害 化粧品 ホルモン (女性) 肝斑の疫学的考察 肝斑の発症率についてのデータはまだありません。アメリカでは、約600万人が肝斑の影響を受けているいわれています。 人種や地域による違い 下記の分類に属する人達に多く発症するといわれています。 ヒスパニック系 東アジア フィッツパトリック分類によるスキンタイプがIVからVIの人 強い紫外線(UV)を受ける地域に住む人 性別による違い 女性のほうが肝斑の発症頻度が多く見られます。(性別による発症比 女性:男性=9:1) 男性でも、コーカサス人男性の10%、インド人男性26%に肝斑があるという報告もあります。 肝斑の分類 肝斑の深さによる分類 表皮 真皮 混合 不定 肝斑の分布による分類 • 顔の中心部 • 頬骨 • 下顎 紫外線の影響 肝斑を悪化させないために、まず知っておくべきことは、紫外線を避けることです。一回紫外線に当たるだけでも、肝斑は悪化する可能性があります。 一度紫外線(UV)に当たることで、メラノサイトが大きくなり、チロシナーゼがより活性化されることがあります。 慢性的に紫外線に当たることにより、メラノソーム(メラニンを含むメラノサイトの細胞小器官)の数を増やし、メラニンが周囲のケラチノサイトへ送られることを促進するといわれています。 参考文献: Handog E. Brown Spots: Melasma Updates.2012 (02) – 20th Regional Conference of Dermatology (RCD) – Manila, […]
肝斑 (かんぱん)のレーザー治療 (日本語)
dimanche, mai 6th, 2012肝斑 (かんぱん)の治療について まずは、(日光を避けることに加えて)ぬり薬による治療を行います。 ぬり薬の例として、ハイドロキノン、ビタミンA、及びステロイドを組み合わせたクリームがあります。その後レーザー治療をした場合、最初にこのようなクリームを使用したほうが使用しない場合に比べて効果がみられたという報告があります。 レーザー治療は非常に高価にもかかわらず、あまりよい結果が出るとは限りません。そのため、レーザー治療を試す前に、出来るだけぬり薬による治療をすることをお勧めします。 肝斑の根本的な治療法はまだ確立されていません。 肝斑 (かんぱん)のレーザー治療効果: いくつかの報告 色素レーザー(低周波数、1064 nm NdYAGレーザー)使用による改善効果が、いくつかの研究により報告されています。しかしこれらの研究によると、しばしば炎症性色素沈着のおそれがあり、すべての患者に肝斑の再発があったと報告されています。 IPL(flashlamp, Intense-Pulsed Light):3週間隔で4回治療をした後の患者のうち半分以上の改善率が報告されています。しかしながら、経験上及びこのレーザーに関する他の研究で は、それほど効果的ではないともいわれています。また、肝斑の新たな出現及び悪化を報告する研究があります。 フラクショナルレーザー:3回のレーザー治療の後の結果はよいものだという研究報告があります。しかしながら、経験上、効果はそれほど確実ではなく、炎症性色素沈着のリスク*が、治療を受けた患者のうち20%程度にのぼる可能性があります。 *色素沈着の改善目的で行った治療が、悪化をまねく可能性があるということに留意する必要があります。 参考文献: 2012 (02) – 20th Regional Conference of Dermatology (RCD) – Manila, Philippines © 2009 Español Italiano Português Deutsch English Français